河野 知範Tomonori Kawano

県立広島病院

プロフィール

広島県立海田高等学校出身
2007年に保健福祉学部看護学科を卒業後、県立広島病院脳神経外科病棟に勤務。
2012年に救命救急センターに異動、2015年より広島県ドクターヘリ搭乗開始。2018年に救急外来へ異動し、県立広島病院ドクターカーの立ち上げメンバーとして携わり、現在に至る。
大学時代は学業だけでなくサッカー部に所属し、遊びやアルバイトにも全力で打ち込む日々を過ごす。友人や先生方にも恵まれ、充実した4年間に。
趣味はキャンプに行くことで、休日は自然に癒やされてリフレッシュできるよう心がけている。

一人でも多くの方を救うために。
救急医療の現場で人に寄り添いながら、より早く医療や看護に介入。

救急外来は、急に体調が悪化したり怪我をされた方が多く受診されます。患者様やそのご家族を含め、一番最初に接する医療従事者のひとりが、救急外来の看護師です。

県立広島病院の脳神経外科病等を経て、2018年から救急外来の看護師として、医師やコメディカルと呼ばれる様々な医療専門職種のスタッフとともに、救急車を含む急患の受け入れを行っています。当院の救急外来では年間6、000台以上の救急車を受けれており、発達段階や解剖学的に専門分野がなく、何科の患者様にも対応しているのが特徴です。

患者様の病態や背景は一人ひとり異なります。救急外来は処置や検査など時間との勝負になる場面が多いため、常に何をするべきか優先順位を考え、さらに医療チームで共有して行動することを日々意識しています。また、患者様やそのご家族にとって病気や怪我と向き合いはじめるところから関わる必要があるため、相手の立場に寄り添いながら、医療従事者と患者様、ご家族のベクトルを合わせることを大切にしています。

大学時代は講義のグループワークや実習で看護課程を実施する際、自分の考えや思いを言語化して先生やクラスメイトに伝える機会が多くありました。今の部署に限らず、いろいろな職種の方たちとチーム医療を展開する中で、自分の考えを人に伝えたり、人の提案に耳を傾ける姿勢が活かされています。

やりがいを感じる場面はたくさんありますが、自分が関わった患者様が元気になって退院されるときや、外来受診の際に顔を見せに来てくださったときは、この仕事をやっていてよかったと心から感じます。

当院では災害医療と病院前医療にも力を入れています。私も県立広島病院ドクターカーの看護師と広島県ドクターフライトナースとして現場に赴き、病院前医療に携わっています。救急患者様のもとへ出向いて医療提供を行うため、医療資源とマンパワーが少なく、現場活動も安全に注意が必要なことも多々あります。そんな中でも、より早く医療や看護介入をはじめることで一人でも多くの方を救えるよう、日々研鑽を続けていきたいと思います。