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卒業生たちが社会でどのように活躍しているかを紹介する“【生命環境学科生命科学コース】卒業生の声"を昨年から不定期で連載しています。今回は,福永研究室(植物遺伝育種学研究室)の卒業生(その3)です。
中原祥之さん(広島県立祇園北高等学校 2017年生命環境学部生命科学科卒業)
Q 今はどういうお仕事をされていますか?
広島市植物公園で企画広報の仕事をしています。
SNSやホームページの更新の他、クイズラリーの問題作成や講習会、展示会やイベント会場の設営など、お客様が園内を満喫できるように日々走り回っています。また、お客様からの園芸相談に応じるほか、海外に向けて被爆樹木の種子を発送するお手伝いもしています。
植物公園は憩いの場として自然観察の機会を提供するとともに、植物に関する知識の普及と自然保護の推進をはかる社会教育の場ですので、楽しみの中に学びを見出してもらいたいと思っています。
Q 庄原キャンパスでの学生時代はどういうふうに過ごされましたか?
学生時代は剣道部に所属しており、大学で始めた剣道でしたが初段まで取得しました。幼い頃から甘いものやパンが好きであった事と、部活の先輩のすすめもあって、「食彩館しょうばらゆめさくら」のパン屋さん「米麦工房21めぐみ」で接客のアルバイトをしていました。平日は勉強をして、土日に終日アルバイトをしていたので、余裕をもって学業に専念出来ていたと思います。
Q 庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事などにどのようにいかせてますか?
私は入学当時から植物にしか興味がなかったので、学部で学ぶことが出来る植物とつく講義は全て修めていました。研究室では形質転換実験が主でしたので、園芸植物はカバーできないかもしれないと不安でしたが、植物の生理機能や、病害虫については同じ部分も多いので原理原則で話すことが出来ていると思います。ただ、いかに美しく魅せるかという点においては、センスも必要だと思うことも多く、まだまだ四苦八苦している所です。
植物公園ではベゴニアなどのオリジナル品種があり、ゆくゆくは研究室で学んだ遺伝育種学を用いて、新品種の作出などにも携わることが出来たら良いなと夢を膨らませています。
Q 学生が他の都道府県からの人も多いですがどうでしたか?
1年生の時は学生寮で生活していたこともあり、県外出身の友達も県内の友達も増えました。私は出不精であったので、決して多いとは言えない友人の数でしたが、大学卒業6年目になっても、食事や旅行など、外に引っ張り出してくれる友人と巡り会えたことは、学業以外に得た、かけがえのないものだと感じています。
Q 最後に何かひとこと
私の幼いころの夢は植物園で働くことでした。今でもオオオニバスに乗った事や、大温室のデッキを歩いたこと、○×クイズ大会に参加したことなど、社会人になった今でも鮮明に覚えています。今となっては運営する側に立っており、私自身、信じられないと感じてしまう毎日です。自らの人生は自ら選んだ方が絶対に楽しいです。これからたくさんの選択が皆さんを待ち受けているかもしれませんが、どうか後悔の無い選択をしてください。
そして、疲れた時は、ぜひ、広島市植物公園にお越しください。
季節の草花に癒されるのも良し、夜間開園のイルミネーションを大切な人と過ごすのも良し、もっと植物の勉強をするために訪れるも良しです。
いつでも花と緑のおもてなしでお出迎えいたします。
広島市植物公園のイベントはHPから確認することが出来ます。
インスタグラム、フェイスブック、Xもあります。フォローしていただけると嬉しいです。
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