生命科学科(現在は生命環境学科に改組)は自然豊かな庄原キャンパスにありますが、このキャンパスはアットホームな雰囲気で学生同士がとても仲がよく、週末ごとに学生同士でスノーボードに行くことなどもあり、他大学では経験できないような一味違った学生生活を送ることができます。
今の私の一日の生活は、所属している研究室での研究活動が中心です。朝から夕方まで、研究室で卒業研究に取り組んでいます。研究室ではこれまで見たこともなかったような研究機器を使うこともあり緊張しますが、様々な遺伝子変異の入った線虫(実験モデル生物)を顕微鏡で撮影することは、とても楽しいものです。
私の研究課題は、廉価型高輝度LEDを用いた光遺伝学法による遺伝子変異法の開発です。近年、光遺伝学を用いてゲノム近傍に活性酸素種を誘導して遺伝子変異を導入する方法が開発されました。化学的変異原を用いて遺伝子変異を導入する従来型の方法に比べて、危険な試薬を使わずにすむこと、そして化学的変異原よりも多様な遺伝子変異が導入できるといった優位な点がありますが、非常に高価なLED光源を必要とします。そこで廉価型のLED光源でも同様に遺伝子変異が導入することができるのか、モデル生物である線虫C. elegansを用いて技術開発に取り組んでいます。またこれまでに樹立されたあるタンパク質の局在に異常を示す変異体の相補性テストを行い、新規変異体である事を明らかにしました。
卒業論文の提出にはまだまだ多くのデータが必要ですが、世界で誰も見たことのない変異体を見つけ出すことを目標にして、残りの半年間で卒業研究から多くのことを学んで行きたいと思います。
庄原キャンパスは少し交通の不便な場所にありますが、教育や研究指導に熱心な先生が多く、充実した研究生活を送ることができると思います。また様々なアウトドア遊びもできます。勉強のみならず充実した学生生活を過ごしたい人にお勧めしたい大学です。