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3年次科目の成人看護方法論において,既修の知識を看護実践に活かすために,実際の臨床場面を再現したシミュレーション演習を行いました。
設定は,呼吸困難がある患者の観察と呼吸が楽になるケアの実践(左図),術後1日目の患者に痛みや不安を和らげながら歩行を促す場面(右図)です。実施後の学生のコメントには「患者の安楽を維持したまま適切なケアや観察ができるかを考えることが大切である」,「術後初めて離床する際には創の痛みや,歩くことへの不安などを考慮して援助を考える必要がある」などがありました。学生は模擬環境下での経験を振り返り,ディスカッションを通して専門的な知識?技術?態度の統合を図っています。