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松森研究室での取り組み
〔取り組みテーマ:子どもと家族の尊厳を守る倫理的な看護実践の強化と普及〕
子どもがもっている力を最大に発揮でき、その経験を将来の成長にプラスにできる看護師の関わりや医療環境とは何か、また、家族の中の誰かが病気になった時に、家族が中心になって問題に対応する力(セルフケア力)を高める看護の方法について研究や学修をしています。
〔これまでの研究〕
「検査?処置を受ける子どもへの説明と納得」に関するケアモデルの実践と評価(その2)子どもの力を引き出す関わりと具体的な看護の技術について,日本看護科学会誌,24(4), 22-35,2004
手術を受ける子どもへのプレパレーションの実践と普及の検討-キワニス人形と木製模型を用いた方法を試みて-,人間と科学6(1),71-81,2006
手術を受けた4歳女児にキワニス人形と木製模型を使用したプレパレーション(心理的準備)を実施し,子どもや看護師に対する意義と実践上の効果的要素及び普及の可能性について検討しました。
また,子どもが検査や処置を受ける際に恐怖心を緩和する様々な工夫や子どもが表出する反応の意味についても研究しています。
医療の場で子どもの知る権利を尊重し、子どもの潜在能力を最大限に発揮できる関わりを表現した日本小児看護学会の啓発ポスターの作成に携わりました。医療の場における子どもの人権を守りながら行う看護実践の普及に貢献しています。
主な研究活動
多様な小児看護の場で働く看護師への倫理的看護実践強化プログラムの構築 科学研究費助成基盤研究(C)2018-2023
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K10436/
2000年から小児看護における倫理的な看護実践を促進する「小児看護ケアモデル?の作成に取り組み、これを基にした教育的介入プログラムの実施と検証を重ねてきました。
診療所や混合病棟など多様な勤務場所や様々な教育背景で小児看護を実践する看護師に本プログラムを実施し、その有効性ならびに効果の持続性を明らかにし、小児看護の現任教育への応用可能性を探求しています。
2021年度澳门永利皇宫_亚博足彩app_中国体彩网では看護師を対象としたオンライン講座を開催しました。
今後もオンラインやホームページ上で看護職者が参加しやすい教育方法を開発していく予定です。
キーワード:子どもと家族の尊厳,小児看護,家族看護,倫理的看護実践,セルフケア力
これまでの研究業績は研究者紹介(松森 直美)をご覧ください
学部ゼミ
〔過去の卒業研究〕
年度 |
研究テーマ |
2022 |
NICU看護師による低出生体重児と母親の退院支援 看護師の児童虐待に対する認識?困難感および支援?介入の現状 小児がん患者に対する告知及び病状説明の現状?心情とその支援 |
2021 |
NICUにおける良好な親子関係構築に向けた父親への支援 児童虐待防止に繋がる看護職の役割に対する文献検討 手術を受ける子どものプレパレーションにおける看護実践の現状と課題 |
2020 |
NICUにおける看護師の親への関わりに関する文献研究 脳性麻痺児をもつ親の育児に対する肯定的感情につながった要因 特別な配慮を必要とする発達障がい児と家族に対する看護師の支援と今後の課題 |
2019 |
アレルギー疾患と心身障害をもつ小児の災害による 困難と対策 |
2018 |
日本国内におけるカンガルーケアの現状と課題 |
2017 |
院内学級に対する患児?親の想いと支援の現状と課題 在宅重症心身障害児の親の思いと看護師の対応の課題 |
2016 |
NICUにおける面会ノートの意義と活用方法の検討 難聴児をもつ母親へのフォローアップと社会資源の活用の実際 |
大学院ゼミ
〔過去の修士論文テーマ〕
年度 |
研究テーマ |
2022 | 小児看護初心者が抱く小児看護教育の認識と課題 |
2021 |
新生児聴覚スクリーニングでリファーとなった児の親へ助産師が行う支援の現状 訪問看護における家族システム看護モデルを導入した発達障害児の家族支援法の開発 コロナ禍における看護基礎教育内容の変更が看護学生から新人看護師への移行に与える影響 |
2020 |
学童期の先天性心疾患児における養育の様相 小児?成人の混合病棟における課題に関する文献レビュー |
2019 |
家族システム看護モデルを導入した発達障害児の家族支援の実際と課題 |
2018 |
助産師による授乳婦への食事指導の根拠と核となるもの |
2016 |
看護職者が産褥早期の母親役割獲得行動をアセスメントする視点 |
2013 |
出産前後の母子関係の支援における描画法の検討 |
2011 |
退院調整における病棟看護師,退院調整看護師,訪問看護師の連携の現状と課題 |
2010 |
夫立ち会い分娩を行った男性へのバースレビューの意義の検討 |