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【生命環境学科生命科学コース】研究室学生による3年生専門科目紹介(1)植物遺伝育種学

印刷用ページを表示する 2022年8月22日更新

 生物資源科学部では、多くの大学とは異なり3年前期から卒論に取り組みます。卒論に取り組みながら一部の専門科目の講義を履修することになります。研究室での研究活動という究極的なアクティブラーニングを行いながら、座学で専門科目を受けることにより、専門科目についての理解も深まり取り組んでいる研究について理解も深まります。

 本連載では、研究室の学生に研究にかかわる専門科目について語っていただきます。

 第1回目は福永研究室3年生の渡邊いぶきさんに3年生前期(第2クオーター)開講の専門科目である「植物遺伝育種学」について語っていただきました。

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 私は植物の品種改良(育種)について学びたいと思い、県立広島大学に入学しました。研究室配属では育種学を専門としている福永先生の研究室を選びました。研究室で農場での形質調査や遺伝子の実験をしながら、植物遺伝育種学の授業を受けることで、授業で学習した内容を実際に見て聞いて触れることができるため育種学についてより理解を深めることができました。

 授業では、作物と農耕の起源といった近代以前の話、近代的な育種の歴史と成り立ち、系統育種法や集団育種法、戻し交雑育種といった基本的な育種技術からゲノム編集など最新の技術まで様々な育種方法や技術について学ぶことができます。また、「農民の権利」や「種苗法」といった遺伝資源や品種を守る法律に関するトピック、遺伝子組換え食品の安全性についての論争等の、技術的な面だけでなく社会的な面についても幅広く学ぶことができました。

 このように3年生から受講できる授業である分、かなり専門性が高い内容となっているため、高校や1、2年生で基礎ができていないと大変な部分はありますが、育種学の基本から先端まで網羅的に学べ、授業中にも参考文献を提示してくれるため、授業後の復習やさらに詳しく自主的に学ぶ際に勉強しやすかったです。また専門性が高い分、元々品種改良について学びたかった自分にとってはかなり興味深い内容の授業であり、自分の研究内容についても理解を深めることができたため受講することができ非常に良かったです。

                                (福永研究室3年 渡邊いぶき)

渡邊さんの実験材料

渡邊さんの実験材料.ふたつの親を交配して世代を進めたものです。栽培実験による形質調査と次世代シークエンサー(NGS)による連鎖地図作成をあわせて遺伝子を調べていきます。