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県立広島大学同窓会会長
齊藤 讓子
この度,平成27年6月14日開催の第11回県立広島大学同窓会総会において,新会長として御承認をいただきました。
河田顧問,傍田前会長の御指導の下,微力ながら会長としての責務を果たしていきたいと思っております。会員の皆様,どうぞ御支援のほどよろしくお願い申し上げます。
さて,3万人に上る会員一人一人にとって,同窓会とはどんな存在なのでしょうか?
私の場合,就職し同じ専門分野で偶然出会った人が先輩だと分かった途端,親近感が湧き,指導を素直に受け入れる姿勢になれる,逆に,相手が後輩だと分かった途端,何かと世話を焼きたくなる,なんてことがよくありました。
学びの土壌が,実際に共有した時間は無くても,私個人にそんな気持ちを起こさせ,出会いが広がり,繋がりが育まれ,やがて必然として形を成したものが,パブリックな組織としての同窓会なのかなという気がしています。
また,そういった情緒的な思いのバックボーンとなるのが,やはり母校に対する思い入れです。
平成11年,仕事上必要に迫られ,母校である当時広島女子大学社会福祉学科に週2回,単位履修生として1年間通学したことがあります。現役の大学生だった時には感じたことのない(?)学ぶことの楽しさ!自分の娘のような若い人に交じっての講義にワクワク。設備の整った図書館で過ごせる充実感。1年後,学んだことをしっかりと仕事に生かすことができた達成感。私は,こんな素晴らしい大学で教育を受けていたんだと改めて実感しました。
その後,同窓会?懇親会の当番幹事を務めたことで,初めて同窓会の活動に参加し,僅かではあるとしても私が大学のために何かお返しすることができるのはこれかな…と漠然と思いながら理事として関わってきました。
統合前の県立三大学のそれぞれの歴史や伝統に対して,会員一人一人には固有な思い入れがあります。一方,統合後は,それまでの各大学の気風を土台に,新しく「県立広島大学同窓会」としてでき上がりつつあります。
準会員である学生に繋げていけるよう一層より良い形での同窓会の運営を行っていかなければなりません。今後,役員の皆様と話し合いを続けながら改善できればと思っております。会員の皆様の同窓会行事に対する御理解?御支援をお願いいたします。どうぞ行事にお誘いあわせの上,御参加下さい。
最後に皆様の御健勝と御活躍をお祈り申し上げます。
平成27年9月