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【看護学科】学生のコミュニケーション能力向上を目指した看護学科FD研修会を開催しました

【テーマ】
コミュニケーション能力向上に向けた演習の実例紹介:
 I ロールプレイ
 II 模擬患者演習
【話題提供者】
看護学科?准教授 青井聡美,黒田寿美恵
     助教 三宅由希子,船橋眞子

 コミュニケーション技術は,看護を行う上で欠かせない技術の一つであり,対人関係の基本となるこの技術は,様々な看護場面で活用されます。
I:ロールプレイ
 2年次後期の科目「慢性期看護論」では,コミュニケーション技術の向上に向けて,ロールプレイを行っています。
?糖尿病患者とのコミュニケーション
 <目的>糖尿病を持つ人への看護として重要なエンパワメントアプローチについて学ぶ。
?がん患者とのコミュニケーション
 <目的>がん患者の立場に立って患者役を,また看護師の立場に立って看護師役を演じ,ロールプレイでの自分の行動や感情を振り返り,自己の課題を考察する。
 また,がん患者とのコミュニケーションのあり方について考察する。

 看護教員が演じているコミュニケーション場面をビデオで視聴し,望ましいコミュニケーション,不適切なコミュニケーションについてディスカッションをします。
 その後,実際のロールプレイを通して,患者役,看護師役,観察者役を担う中で,患者の気持ちを理解したり,患者の気持ちを尊重した看護師としての関わりの難しさを実感したり,他の学生の関わりを客観的に観察することによる新たな学びを得ることができています。
 実習で実際に患者さんとかかわる前にコミュニケーションのあり方について考察しておくことは,実習での患者さんとの関わりをより豊かなものとし,看護実践の質を高めるうえで有効であると考えます。

II:模擬患者演習
 看護学科では,学士課程教育において3回の模擬患者演習を実施しています。
?2年次後期科目「ヘルスアセスメント」(必修科目)
  <目的>看護職者としての対応の仕方について考え,コミュニケーション技術を用いて情報収集することができる。
?3年次前期科目「成人看護方法論」(必修科目)
  <目的>成人期の糖尿病患者の看護に必要なコミュニケーション技術について考え,自己のコミュニケーション技術を向上させるための課題を明確にする。
?3年次後期科目「終末期看護論」(選択科目)
  <目的>終末期にある人の思いと必要な援助について考えることができる。

 模擬患者との関わりを通して,学生たちは自分のコミュニケーション上のよい面と課題を各々確認することができています。
 また,模擬患者と他の学生とのやり取りを観察することが,よりよいコミュニケーションへの手掛かりをつかむきっかけにもなっているようです。