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今年度は COVID-19の影響で臨地での実習が困難となっていることから,慢性期看護実習(3年次後期科目)はオンラインと学内において実習をしています。実際に患者さんと接することはできませんが,臨地での実習と同等の学びが得られるよう様々な工夫をしています。4回にわたりその内容を紹介します。
臨地では慢性病と共に生きる患者さんを受持ち,生活の再調整?再構築を促す看護を実践します。病院では患者さんの情報を電子カルテから得ることになりますので,少しでも臨地に近い環境で学べるよう,教員が電子カルテを模した診療録を作成しました。学生は,それらの情報から患者への必要な支援を考え,健康教育のパンフレットを作成しました。健康教育では学生が患者役を熱演し,オンラインではありますが本番さながらに行うことができました。
学生からは,「病院には行くことができなかったが,実際のカルテのようで,カルテから情報を得る練習ができた」「患者さんのイメージが膨らみ,健康教育をした後の患者の反応が予測できた」という反応が得られました。