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卒業生の花原さん(兵庫県立リハビリテーション中央病院 勤務)に 現在の仕事のこと、理学療法士の魅力などについて伺いました。
私は、兵庫県立リハビリテーション中央病院に所属しており、現在は回復期病棟の専従セラピストとして従事しています。脳出血や脳梗塞で片麻痺や高次脳機能障害が生じた患者様を主に担当しながら、患者様の担当調整業務や病棟看護師との連携業務を行っています。在宅へ復帰される患者様には、住宅へ訪問して介護用品などの環境調整の提案やご家族への介護指導を行うこともあります。
理学療法士としての魅力は、長時間?長期間にかけて患者様に関わることができる点です。回復期病棟では、急性期病棟よりも集中的な理学療法を提供できるため、一人の患者様にしっかりと向き合い、知識や治療技術の向上に努めることができます。また、担当できる期間は最大6ヶ月間で、自宅復帰や施設入所などのゴールに向けて、関係職種と連携を行いながら長期的な視野を持ち、患者様と共に歩みを進めることができます。
みなさんが担当する患者様は、疾患や症状だけでなく、生活環境や性格面でも様々であり、一人一人が異なる人生を歩んでこられています。学生の間は、関わることのできる人が限られてしまいます。患者様の退院後の生活像を想像する力を養うためにも、複数のコミュニティへ飛び込んで多様な価値観に触れておくことが重要だと思います。