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人は歩く?走る?物を持ち上げるといった動作をいとも簡単に行うことができます。これらの何気ない日常動作は,身体内部で生じる巧みな生理調節機能が支えています。では,具体的にどのような生理反応が身体内部で生じているのでしょうか?
運動生理学実験では,運動時の神経?筋系,呼吸?循環系について,運動によって生じる急性的な生理反応を理解することを主な目的としています。実験では,動的(Dynamic)自転車運動時の呼吸反応や,静的(Static)ハンドグリップ運動時の循環反応などを測定します。呼吸反応の測定には呼気ガス分析機を,循環反応の測定には超音波診断装置,心電図?血圧計を用います(写真)。本実験を通じて,人を対象として実測されたデータの取り扱いの方法を修得すると共に,1年次開講科目の「健康スポーツ科学」,2年次開講の「運動生理学」の知識をより深めることができます。
運動生理学実験は健康科学科2年次後期の開講科目です。なお地域創生学科?健康科学コースでも同様に行う予定です。