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2018年3月3日(土曜)13時30分から三原リージョンプラザにおいて「医工連携による脳機能再獲得の挑戦!」をテーマに開催し,212名の方々にご参加いただきました。一般市民の方はもちろん,専門職の方々も楽しく学んでいただきました。脳をみるシンポジウム実行委員会は三原市,三原市医師会,三原商工会議所と県立広島大学の4団体で組織しています。
本学副学長の原田俊英教授と三原市医師会病院副院長の奥崎健先生が座長を務めました。
(1)「意識と情動からみるリハビリテーション戦略」
広島大学大学院 医歯薬保健学研究科運動器機能医科学 教授 浦川 将
運動の制御をプロセスする3つの動作のうち,意識的プロセスと情動的プロセスについて,
膨大な実験データを用いてリハビリテーションの戦略を分かりやすく説明していただきました。
(2)「歩き方を教える医療福祉機器の開発」
県立広島大学 保健福祉学部理学療法学科 准教授 長谷川 正哉
足裏の「感覚」というキーワードを用いて,正しい歩き方に焦点をあて,
講演をしていただきました。
(3)「音楽でリフレッシュタイム-リズムはいのち-」
ムジカ音楽学園 ジムーカムジカ
今回は「リズム」をテーマに,呼吸を合わせて演奏していただきました。
アフリカの打楽器「ジャンベ」を用い,言葉にならない思いをリズムで
表現し,会場が一体となり,素敵なリフレッシュタイムとなりました。
(4)「革新的サイバニックシステム”HAL”による機能改善治療と自立支援への取り組み」
サイバーダイン株式会社 営業本部長 安永好宏
世界初のサイボーグ型ロボットHAL(ハル)の紹介をしていただきました。高齢者の方がHALを
活用することで生活の質の向上や介護する方の身体的な負担を軽減することが期待されます。
リハビリテーション理論の実用化という一面もご紹介いただきました。
また,シンポジウム当日は,HALの展示もあり,多くの参加者が体験されました。
今後も,脳をとりまく課題を地域社会で共有し,健康づくりに役立てていただけるよう継続して開催する予定です。