本文
講座初日は,開講にあたって県立広島大学 朴唯新准教授からのあいさつ,湯崎広島県知事からの受講生へのビデオメッセージがありました。今年度で3回目の開催となりますが,今回も様々な業種の社会人の方,学生が参加されていました。
あいさつ | ビデオメッセージ |
第1回は,県立広島大学経営情報学部の朴唯新准教授による「本講義の総論」というテーマで,経営学におけるイノベーションの重要性について概観しました。
昨今の経営学ではイノベーションに関連する科目として技術経営論(Management of Technology)が注目されるようになったことを受けて,講義では,J.A. Schumpeterのイノベーションの概念や,技術経営論の意義,イノベーションと経営戦略論との関係性などについて分かりやすく説明しました。
講師 | 講義風景 |
講義風景2 | 講義風景3 |
第2回は,早稲田大学の長内厚准教授による「企業経営とイノベーションについて考える」というテーマで講義が行われました。
シュンペーターの議論では,イノベーションとは技術的革新だけではなく,「経済的な価値を産み出すなにか」であるとも指摘されています。日本企業の技術と製品が優れている一方でそれに見合う収益が得られていない現状は,その技術開発がイノベーションの要件を満たしていないということです。「技術」だけではなく「技術」をマネジメントすることや,「技術」と製品価値の関係を考察し,イノベーションの本質を理解することについて詳しく説明がありました。
講師 | 講義風景 |
講義風景2 | 講義風景3 |
初日受講後のアンケートの中から,受講者の声を紹介します。
第1回について,「ご自身の研究を交えながら,概要について説明くださり分かりやすかった。」,「イノベーションという言葉の定義がわからなかったので理解できた。」など,
経営学やイノベーションという本講座の根本となる概念についての理解が深まり,今後の講義に向けてやる気が向上したという意見が目立ちました。
また第2回について,「戦略というものをもっと学びたいと思った。」,といった,
講義で新しい知識を得た受講生が,講義後においても自分で学習を進めていこうという意欲が読み取れました。
次は,10月11日(土)の様子を紹介する予定です。